結婚式必見！留袖コーデでハンカチはどこにしまう？

結婚式で黒留袖を着るとき、ハンカチが意外と重要なアイテムになることをご存じですか。感動の涙を拭いたり、暑い時期には汗を拭いたりと、ハンカチは慶事には欠かせません。しかし、着物にはポケットがないため、「ハンカチはどこにしまえばいいの？」と悩む方も多いでしょう。本記事では、留袖に合わせるハンカチの色や素材選びから、収納場所やバッグの使い方まで詳しく解説します。正しいコーディネートとマナーを知って、安心して晴れの日を迎えましょう。

留袖をはじめとする和装では、格式を重んじた装いが求められます。特に母親世代が着る黒留袖の場合、全体の上品さと華やかさのバランスが大切です。まずは留袖着用時にハンカチが活躍する場面と、その役割について確認しておきましょう。涙や汗をしっかり拭き取れるよう、常に清潔なハンカチを携帯することがマナーとされています。

留袖のハンカチはどこにしまうのが正解？

結婚式など慶事の場面では、感慨深い場面や挨拶で涙をぬぐうことが多いため、ハンカチは欠かせない持ち物です。和装は洋服のようにポケットがないため、実際に「どこにしまえばいいのか？」と迷う人がたくさんいます。ここではハンカチの役割とマナーを押さえた上で、最適な収納方法を考えていきましょう。

ハンカチが必要な場面と役割

結婚式では親族同士の挨拶や花嫁の儀式など、つい涙がこぼれるシーンが多くあります。また、新緑や晩夏の暑い季節には汗ばむこともあるでしょう。そのため、清潔なハンカチをサッと取り出せる準備はマナーの一つです。手元にハンカチがあると、涙や汗を拭うときに上品で安心感のある対応ができます。

ハンカチは慌てて取り出さずにさりげなく使えるのが理想です。慶事の場にふさわしい素材・色柄を選べば、いざというときに慌てることなくスマートに対処できます。留袖を美しく着こなすために、ハンカチは持っていて損はない必需品だと言えるでしょう。

留袖着用時のハンカチマナー

留袖に合わせるハンカチは、フォーマルな装いに合った色・素材を選びましょう。基本的には白が最も無難であり、金糸や銀糸が使われた帯飾りと調和する金・銀の配色も人気です。一方、原色や濃い色のハンカチは避けます。特に黒色は葬儀のイメージを連想させやすいため、光沢のない布地の黒ハンカチは避けるのが無難です。

素材は綿や麻など天然素材が一般的で、光沢の強いサテン生地よりも上品な雰囲気になります。繊細な刺繍やレースがあしらわれたデザインであれば、あまり奇抜にならずフォーマル感を損なわずに華やかさをプラスできます。留袖の柄が映えるよう、ハンカチはあくまで控えめな印象を大切にしましょう。

留袖コーディネートに必須の小物とバッグの選び方

留袖にはハンカチのほかにも、末広（慶事用の扇子）や草履、バッグなどの小物が必要です。これらのアイテムは全て留袖の格式に合わせ、必要最小限の上品さを意識して選びます。まず、末広は祝儀のおめでたさを象徴する必須アイテムで、帯に挟んで持ち歩きます。

草履とバッグは色と素材を合わせるとコーディネートが整います。バッグは小ぶりな和装用クラッチバッグがおすすめで、ハンカチやリップ、数珠、財布など最低限の持ち物を収納できます。バッグの色は白・金・銀を基調にし、帯や草履と同じ色味にすると格調が上がります。足袋と草履は黒留袖なら白や金銀の花柄など華やかなものを選ぶと全体が引き締まります。

• 末広（慶事用扇子）：帯の間に挟むか手で持つ
• 和装用バッグ：金・銀・白のフォーマルなクラッチバッグ
• 草履：バッグと同系色で統一し、白・金・銀など華やか色
• バッグに入れるもの：ハンカチ、スマホ、リップ、目薬、小銭入れなど

これらの小物はあまり多く持たず、必要最低限にまとめるのがポイントです。ハンカチ以外の小物も、留袖の美しさを損なわないよう色柄や質感に気を配りましょう。

末広と草履のコーディネート

末広（扇子）は慶事の象徴的アイテムです。写真撮影や挨拶の場で手に持つことも多いので、柄や質感は留袖にふさわしいものを選びます。草履はバッグとセットで色を合わせるのが基本です。たとえばバッグが金色なら、草履にも金糸の入った白地を選ぶなど、足元とバッグで統一感を出しましょう。

和装バッグ・クラッチバッグの選び方

和装バッグはコンパクトなクラッチタイプが一般的です。手のひらに収まる小さめのものを選び、ハンカチや口紅、ティッシュなどが入る程度の大きさで十分です。バッグの色は留袖を引き立てる白や金銀系が最適。素材はエナメルやフォーマルな織物で、艶感のあるものが格式を演出します。レンタル着物の場合はバッグもセットになっていることが多いですが、自前の場合はコーディネートで逸脱しない落ち着いたデザインを選びましょう。

バッグに入れるべき持ち物リスト

• ハンカチ：涙や汗を拭く必需品
• スマートフォン：連絡用・写真撮影用
• 口紅・メイク道具：化粧直し用
• 目薬：乾燥対策や花粉症対策に
• 小銭入れ：会場でお礼やお土産購入の際に
• 数珠（数珠袋）：お経を唱える場合など念のため

これらは必要最低限のアイテムです。あまり多く持つとバッグがかさばって見えるので注意しましょう。

留袖のハンカチ収納方法：袖口・帯・バッグを比較

留袖にハンカチをしまう方法としては主に〈袂（そで）〉〈帯〉〈バッグ〉の3つが考えられます。ここではそれぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。

上のように、袖口や帯は見た目を崩さず目立たない点がメリットです。ただしハンカチを取り出したり戻したりするときに動作がぎこちなくなりやすいのが難点です。一方、バッグに入れて持ち歩く方法はとても実用的で、必要な時にサッと取り出せる利便性があります。写真や挨拶の場面でバッグを持つことを気にする場合もありますが、近年では必要な小物を持ち歩くために和装バッグを使うことが一般的になっています。

袂（袖口）に入れる場合のメリット・デメリット

袂にハンカチを入れる方法は昔ながらの収納方法とも言えます。袖口に入れれば周りから見えにくいので、化粧直しなどのタイミングでこっそり取り出せます。ただし、袂に入れたままハンカチが湿ってしまうと着物にシミがつく心配があります。また、慌てて出し入れすると袖が広がり姿が乱れる原因にもなるので、慣れていないと扱いにくいかもしれません。

袂収納用に特別なケースはないので、薄く折りたたんだハンカチを袖口のゴム留めなどに引っ掛ける程度になります。スムーズに出し入れできない点を考えると、慣れていない方にはあまりおすすめできません。

帯の間に挟む方法と注意点

帯の間にハンカチを挟む方法もあります。帯の上部（帯揚げや帯締めの下）にハンカチを忍ばせると、袂よりも安定して体に密着し、落ちにくいというメリットがあります。ただし取り出すためには帯を手で押し上げたりする動作が必要となり、やはり慌ただしくなる点がデメリットです。また帯は動く部分なので、きちんと挟み込まれていないと結び目からこぼれ落ちる危険性があります。

帯とハンカチを直接接触させたくない場合は、薄手の巾着袋や専用の収納ポーチに入れて帯に差し込む方法もあります。しかしその場合も見た目は自然ですがやはり出し入れの手順が増えるので、使用頻度が少ない余裕のある場面での利用が望ましいでしょう。

バッグで携帯する場合のポイント

和装バッグにハンカチを収納するのは最も手軽で確実な方法です。バッグを持っていれば汚れや落下などの心配が減り、必要なときにさっと取り出せます。一般的には式場控室や祝宴会場内ではバッグをテーブルに置いたり席の上に置いたりして収納するため、手元で使いたいときに取り出しやすいのがメリットです。

バッグを持つ際のポイントはフォーマルフォーマルに見えるものを選ぶこと。色は金・銀・白が基本で、留袖の刺しゅう柄に合わせて小さめの柄入りバッグを選ぶのもおしゃれです。バッグを持った姿勢や写真映りが心配な場合でも、必要以上に気負わず最小限の大きさで持つと自然です。むしろスマートにハンカチなどを持ち運ぶためのアイテムとして積極的に活用しましょう。

留袖着用時にバッグは必要？持ち物整理のポイント

近年は和装用バッグを持って留袖を着崩さないように荷物を整理する方が増えています。とはいえ「最後の挨拶や集合写真でバッグを持つのは恥ずかしい」という意見もあります。実際には必要最小限のバッグであれば写真にも目立ちにくく、両手を空けて碁盤目に座ることもできるため、さほど不自然ではありません。

まずは和装バッグの大きさや収納力を見直しましょう。小ぶりでも縦横のマチがしっかりしたバッグなら、今回ご紹介した持ち物（ハンカチ、スマホ、口紅など）は余裕で入ります。もしそれでも荷物が多い場合は、生地製の巾着やフォーマルなサブバッグを使って持ち物を小分けにする手もあります。大きすぎるショルダーバッグは格式に合わないので避け、必要であれば小型の和装バッグ＋補助バッグの2個持ちも検討するとよいでしょう。

和装バッグのサイズと容量

和装バッグは一般にA5サイズ程度の小さめサイズが基本ですが、マチが広めのものを選ぶと収納力が高まります。口金付きのタイプやマチ付きクラッチなら内側が見やすく荷物も取り出しやすいです。素材はエナメル、帯地、京友禅などがありますが、フォーマル度を重視するならエナメルや縮緬、帯地で艶やかなものを選びましょう。

バッグはマナー品なので、式場のクロークに預けることもできます。大きくて持ち歩けないバッグは利用せず、当日必要なものだけをコンパクトにまとめることを意識してください。

サブバッグやレンタルの選択肢

留袖はレンタルで揃える場合、バッグや草履がセットになっていることが多いです。和装バッグが借りられる場合は積極的に利用し、自前で持つ必要はありません。自前の留袖を使う場合でも、近年ではフォーマルバッグのレンタルサービスを行う貸衣装店が増えています。レンタルできる場合はバッグも色柄を留袖に合わせて選べるので安心です。万が一レンタルがなければ、着物店や百貨店の和装コーナーで購入検討するのも手です。

サブバッグは予備として「あれば便利」程度ですが、二つ持ち歩くと荷物が増えてしまうので注意しましょう。どうしても荷物が多い場合は、和装専用の巾着袋に細々したものだけまとめ、草履で持ち運ぶ方法もあります。

持ち物整理のコツ

荷物は極力軽く・小さくまとめましょう。ハンカチや口紅などすぐ使うものは外側のポーチや取り出しやすい場所に入れ、定期的に出すチャンスがない場合はバッグの内ポケットや巾着に入れておきます。写真撮影や挨拶の際には、使わないものはテーブルや待合所に置いて体ひとつで動けるようにしておくとスマートです。

• 荷物は極力コンパクトに：必要最低限のものだけにする
• 重いものはできれば持ち歩かない：衣装ケースやクロークを活用
• 持ち物の出し入れはこまめに：必要に応じて会場内で取り替えやすくする
• 貴重品は目立たない位置に：和装バッグの内ポケットなどに収納

まとめ

留袖を着用する際のハンカチ収納のポイントは、まずもって和装バッグで携帯することです。ハンカチは結婚式に必須のアイテムですが、着物にはポケットがないためバッグでまかなうのが一番確実です。バッグは小さくても、白・金・銀系の和装用クラッチバッグを選びましょう。

バッグを持たない場合は、落ちにくい位置である帯の間に挟む方法が次善策になります。ただし頻繁な出し入れは難しいため、式の合間以外はハンカチを使う予定がなければ特に気にしないのも手です。袂への収納は動作が目立つため、慣れない場合は避けたほうが安心です。