浴衣を着るとき、小さな和装バッグは欠かせません。しかし、「専用バッグがない」「買い忘れた!」という人も多いでしょう。この記事では、そんな悩みを解決する浴衣バッグの代用アイテムをご紹介します。普段使いできるバッグや100均アイテム、DIYのアイデアまで幅広く解説。これを読めば、浴衣姿にぴったりの代用品が見つかります!
目次
浴衣バッグの代用になるおすすめアイテム
浴衣バッグの代用品としてまず筆頭に挙がるのは、夏らしい「カゴバッグ」です。竹や籐、アタなどの自然素材でできたカゴバッグは涼しげな印象で浴衣との相性も抜群です。また、男性用には和装の定番「信玄袋(しんげんぶくろ)」も代用できます。
他にも、和風の「巾着バッグ」は小ぶりで手持ちタイプが多く、着物らしい雰囲気を演出できます。布製のミニトートバッグや巾着型トートも、素材や柄を工夫すれば浴衣用にぴったりです。
さらに、フォーマル感を出したいときは、小さめの「クラッチバッグ」や「ポーチ」を選ぶのもおすすめ。光沢のある生地や金具使いで上品にまとめれば、浴衣姿に似合うドレッシーな雰囲気になります。
- かごバッグ:夏祭りにも普段使いにも◎。草木の素材感で浴衣にマッチ。
- 巾着バッグ:浴衣の定番。コンパクトで持ちやすい。
- 布製トート:和柄やシンプルな無地で浴衣コーデに取り入れやすい。
- ショルダー・ミニバッグ:両手が自由になる。洋風だが小さめなら許容範囲。
- クラッチ・ポーチ:フォーマルな帯飾り代わりに。スマホや財布だけでOK。
かごバッグ
竹や籐、柳などのかごバッグは、浴衣を着る夏祭りで特に人気です。風合いが涼しげで、和装にも洋装にも違和感なく馴染みます。デザインによっては普段のリゾートファッションでも使えるため、1つ持っておけばコスパも良いでしょう。100円ショップでもシンプルなかごバッグが手に入るので、急ぎのときにも便利です。
ただし、かごバッグは目が粗いものも多く、物を入れるときに落ちないよう巾着袋などを併用すると安心です。
巾着バッグ
巾着バッグは浴衣用バッグの王道です。紐を結ぶだけで開閉でき、中身がこぼれにくいのが特徴。サイズは小ぶりですが、スマホや財布、扇子など必要最低限のものは収まります。和柄や無地、さらにはレザー素材のものまでバリエーションも豊富です。
普段はポーチや小物入れとして使えるデザインを選べば、浴衣のとき以外にも活躍します。最近はヴィーガンレザーでモダンにアレンジした和風巾着も増えているので、おしゃれ重視の人はこちらもチェックしてみてください。
布製トートバッグ
布製の小型トートバッグは、浴衣に合わせる代用アイテムとして意外と使えるものです。基本的に浴衣は帯や袖にボリュームがあるので大きすぎるトートはバランスを崩しますが、ミニトートならOK。特に麻や綿素材で和柄が入ったものだと、浴衣姿にスッと馴染みます。
デザインはシンプルにしておけば普段使いも簡単。普段お出かけ用のワンポイントになるデザインなら、一石二鳥です。ただし、紐やロゴが目立つものは浴衣の上品さとミスマッチになるので避けましょう。
ショルダーバッグ・ミニバッグ
肩掛けタイプのショルダーやミニバッグも、浴衣代用としてアリです。ポイントは「小さめで華奢なもの」を選ぶこと。大きすぎるバッグは帯が隠れたり袖に引っかかったりして見映えが悪くなるので、あくまでミニサイズを。
ショルダーベルトが取り外せる2wayタイプやチェーンのみのクラッチ風バッグなら、手提げバッグとしても使えます。ラフ過ぎない素材(帆布や薄手キャンバスなど)なら、程よくカジュアルダウンしつつ浴衣スタイルにマッチします。
クラッチバッグ・ポーチ
浴衣に合わせるバッグとしてクラッチや小型ポーチも有効です。パーティーバッグのようなクラッチは、浴衣の帯結びまんまに合わせるととても上品。ポシェットのミニサイズ版として使うのもOKです。
ポイントは、華美すぎない上質素材を選ぶこと。ラメやビーズで飾られすぎていない革やフェイクレザーなら大人っぽい印象に仕上がります。機能としてはポケットが少ないと使い勝手が寂しいので、内ポケット付きやファスナー付きのタイプがおすすめです。
風呂敷・和風小物
アイデアとして風呂敷を活用する方法もあります。風呂敷を「巾着包み」や「あずま包み」で結ぶだけでバッグになるため、和装感がとても高いです。お好みの色柄の風呂敷を2枚使い、裏表のない両面柄にするとリバーシブル感覚で使えて便利です。
また、男性用としては昔ながらの「信玄袋(しんげんぶくろ)」が便利です。これは紐でねじって開閉する小ぶりな和風バッグで、財布やスマホがちょうど入るサイズ。普段の和装に加え、浴衣との相性もよく、手提げにしておしゃれに持てます。
浴衣にも普段使いできる代用バッグ
浴衣用にバッグを新調するなら、普段使いも視野に入れたいところです。浴衣にも合って日常でも使いやすいアイテムとしては、上記のカゴバッグや布製トート、クラッチバッグなどがあります。特に色や素材がシンプルであれば、普段の服装にもマッチします。
例えばカゴバッグなら、普段はビーチや買い物、ピクニックに使い、浴衣のときには内側に巾着を忍ばせて和風にアレンジ。布製トートも、和柄ではなくシンプルベージュや白を選ぶと通勤・通学にも◎。クラッチバッグは結婚式などフォーマル用途にも使えるので一石二鳥です。
ポイントとしては、ロゴや余計な装飾が少ないこと。大胆なキャラクター柄やブランドロゴが目立つものは、浴衣の上品さとアンバランスになります。和装でも洋装でも違和感なく映える「シンプルなデザインと自然素材」を基準に選ぶと無難です。
カゴバッグ
カゴバッグは和洋問わず使える名脇役。例えばアタや柳で編まれたナチュラルカラーのバスケットは、浴衣でもリネンワンピでも合う万能アイテムです。手持ちのかごバッグに夏用の巾着をセットすれば、一気に浴衣仕様になります。
耐久性にも優れ、多少荷物が多くても安心。プールやマリンアクティビティ後の着替えバッグとしても活躍するので、季節を問わず買ってきて損はありません。
布製トートバッグ
普段使いできるトートバッグは、素材がナチュラルなものを選びましょう。麻(リネン)調や帆布(キャンバス)素材なら、浴衣の夏らしさと好相性。流行の〈透明ビニールバッグに内袋を着物風の布で包む〉ような方法で和服に合わせる人も増えています。
内ポケットが充実していると使い勝手も良好。スマホや財布はしっかり仕分けしておけば、浴衣姿でもバッグの中身がガチャガチャせずスマートに見えます。
ショルダーバッグ・ミニバッグ
普段使い用のショルダーやクロスボディバッグでも、選び方次第で浴衣に使えます。ポイントはミニマルな形で、装飾や金具があまり派手でないものを。薄手のストラップは浴衣の締め付けを邪魔しにくく、快適に持てます。
ベーシックな黒やベージュ、ネイビーといった落ち着いたカラーを選べば、浴衣だけでなくジーンズやチュニックとも相性良し。小物のポシェットは「肩掛け+手提げ」にもなる2wayタイプも便利です。
クラッチバッグ・ポーチ
シーンを選ばず使えるクラッチバッグは、浴衣にも幅広く活用できます。例えばレザー風のシンプルクラッチなら、浴衣→ドレスと持ち回せます。内側に巾着や小袋を入れておけば紛失防止にもなるので安心です。
また、巾着代わりの小ぶりポーチもおすすめ。小銭・スマホ・リップだけをしのばせて帯の上から提げれば、柱形に変化ができて浴衣コーデのアクセントになります。
浴衣バッグの選び方・ポイント
代用バッグを選ぶときの基本は、小さくて軽いものを選ぶこと。浴衣は帯結びが背中にボリュームを出すため、大きすぎるバッグはアンバランスに見えます。また、素材は麻や綿、籐などナチュラルな素材が涼やかでおすすめです。逆に革やビニール製の硬い素材は季節感が合わず、重い印象になるため避けましょう。
色や柄は、浴衣本体とケンカしないものを選ぶのがポイントです。たとえば浴衣が柄物なら無地系のバッグ、浴衣が無地ならちょっと柄入りでもOK。バッグと帯のどちらにもカラーリンクさせると統一感が生まれます。
- **サイズと形**:浴衣には小ぶりなバッグが似合います。特に手提げタイプ(巾着やミニハンドバッグ)が基本。
- **素材の質感**:麻・綿・籐などナチュラル素材は涼しげで和装に合う反面、ツヤあり素材や硬質なレザーは浮きやすい。
- **柄・カラー**:浴衣に馴染む落ち着いた色味がベター。洋風の派手柄やロゴ入りは避けて。
- **持ちやすさ**:肩掛け長さより手提げ短めが着崩れしにくい。長すぎるストラップは袖にかかるので注意。
- **収納力**:クラッチなら小物整理がしやすいジッパー付き、ミニバッグなら内ポケット有無を確認。
サイズと形状のポイント
浴衣は帯結び周りに存在感が出るので、大きいバッグを持つと重心が上半身に偏ってしまいます。目安としては「人の顔の幅より小さい」が理想。形は手提げや巾着のような上で持つタイプが正統派です。斜め掛けにすると楽ですが、ストラップが長いと袖に当たりやすいので、長すぎる物は避けたいところ。
足元が見える浴衣姿では、バッグもコンパクトにまとめたほうが全体が引き締まります。最近はスマホ一つ持ちで出かける人も多いので、必要なものだけ選んでミニマルにするのも良い方法です。
素材・柄・色の選び方
浴衣の生地や帯との調和を意識しましょう。たとえば凹凸のある麻素材のバッグは、平織りの浴衣にも浅い綿素材の浴衣にもマッチしやすいです。濃い色の浴衣には淡いバッグ、淡い浴衣には暖色系のバッグと配色バランスを取るとおしゃれに映えます。
和柄アクセントを取り入れたい場合は、江戸小紋柄や麻の葉柄など浴衣にも馴染む幾何学模様の布バッグがおすすめ。なお、 大きなブランドロゴや派手な写真柄は浴衣の上品さを崩すので避けましょう。
手提げタイプが基本
浴衣コーデでは、ストラップより手提げがより伝統的なスタイルです。巾着バッグやカゴバッグを手に提げると、昔ながらの雰囲気を演出できます。もちろんショルダーバッグでも併用できますが、肩に掛けたまま踊ったりすると浴衣が崩れやすいので注意が必要です。
機能面では、複数ポケットがあると小物管理が楽。外ポケットや内ポケットの付いたバッグなら、スマホや小銭を小分けでき、急に中身を取り出したいときもスムーズです。
避けるべきバッグの特徴
浴衣に持っていくバッグとして避けたいのは、大き過ぎるトートバッグやロゴが目立つカジュアルバッグ。仕事用(書類ファイルが入るくらいのサイズ)やビーチバッグ、ブランドロゴが前面にドーンと入ったものは不向きです。また、防水仕様のスポーティーすぎるバッグも和の空気とズレてしまいます。
重さも重要です。重い本革バッグや金属パーツが多いゴツいバッグは、肩や手首に負担がかかり、浴衣姿を楽しむどころではなくなります。軽くて小ぶりなものを基本に選びましょう。
浴衣バッグをDIY・100均で代用する方法
手持ちに合うバッグがないときは、低予算で代用品を手作りする手もあります。特に100円ショップには、和柄の巾着袋や風呂敷が充実しています。無地の布製バッグや小物入れを買って、布を貼り付けたり飾り紐を付けたりするだけでも雰囲気が変わります。
代表的なDIY方法としては、風呂敷バッグがあります。風呂敷を「坂角包み」や「あずま包み」に結んでリングを持ち手にすれば即席バッグに。手ぬぐいを二つ折りにして中に必要なものを包み、上部を巾着結びするだけの簡単工夫でもOK。いずれも裁縫不要ですぐできる方法です。
また、100均で買えるプチプラ素材を組み合わせてオリジナルバッグにする人も増えています。例えばセリアやキャンドゥで手に入る小さなかごやバスケットに、かわいい布をインナーとして縫い付ければ即席の浴衣向けかごバッグが完成します。
- 風呂敷バッグ:大判の風呂敷で中身を包み、取っ手リングを付けるだけ。和風な見た目でひと味違う。
- 100均巾着:布製巾着や手ぬぐいを利用し、紐を好みの長さに調整したりビーズで飾り付け。
- 布+かごの手作り:100均のミニかごに好きな布を縫い付け、巾着状の口布を作って取り付ける。
- 既成バッグアレンジ:シンプルなミニトートにレースや和柄のリボンを付けたり、風呂敷を巻いて装飾。
風呂敷を使った簡単バッグ
風呂敷は日本の伝統的な包み布ですが、その巻き方次第でバッグが作れます。例えば二枚の風呂敷を十字に重ね、真ん中をリュックのように結ぶ「帯結び風バッグ」や、水筒包みのように底をしっかり結ぶ「巾着包み」など。手で結ぶだけなので、手芸が苦手な人でも簡単です。
ポイントは風呂敷の大きさと素材。薄手で大判のものならたくさん入りますが、中身が透けることも。浴衣には綿や麻のしっかりした素材の風呂敷が安心感があり、格式高く映ります。また、リング状のハンドル(風呂敷バッグ用持ち手)を使うと持ち運びやすくアレンジできます。
100円ショップで手軽に揃える
100均では、浴衣に合うアイテムが意外と揃っています。和風の小物では、無地や和柄プリントの巾着袋、帆布バッグ、手ぬぐいなど。これらはそのままでも浴衣バッグになりますし、リメイク素材としても使えます。
例えばキャンドゥで売られている麻混のミニトートは、500~800円クラスだがデザイン良好。中に小さい巾着を入れてフラップ代わりにしてもユニークです。ただし耐久性は普通なので、重い荷物を入れる場合はバッグの底や角を補強しておきましょう。
手作り・アレンジアイデア
ちょっと凝った手作りアイデアとして、100均の材料で「かご+巾着」を作る方法があります。百均の小物入れ用かごに、柄物の布で巾着部分を縫い付け、カゴの縁に沿って固定すれば完成。簡単な裁縫だけでプロ顔負けの和風バッグができ上がります。
また、古いバッグやクッションカバーなどを再利用する方法も。使わなくなった布団カバーや大判スカーフを風呂敷代わりにして持ち手を付け替えたり、リボンや紐を使って飾りを付ける。アイテムを工夫すれば、手持ちの材料だけでオリジナルの浴衣バッグが作れます。
男性向け浴衣バッグの代用アイテム
女性だけでなく、男性が浴衣を着るときのバッグ選びも同様に悩みどころです。男性の場合は小銭やスマホ、扇子を持ち歩ければ良いことが多いため、女性ほど大きいバッグは必要ありません。「信玄袋」はまさに最適で、落ち着いた和柄の巾着袋に近い形です。
ほかにも、男性用に多いのが「ミニショルダーバッグ」。最近の若者やカジュアル層では、黒いレザーやキャンバス地の小型ショルダーを斜め掛けする人も多いです。ただし一般的にはシンプルな単色(黒・紺・茶)のほうが浴衣に馴染みやすいでしょう。
古典的な選択肢としては、片手でもてる「巾着袋」をアレンジしたものもあります。また、風呂敷でスマホと財布を包んで首から下げるスタイルも、意外と和装にハマります。要は「シンプルで機能的な小物入れ」が男性向け浴衣バッグ代用のキーワードです。
信玄袋
信玄袋は和風のショルダーポーチで、男性用和装時にも昔から使われています。革紐を根元で絞る形で開閉し、小銭入れのような形状です。落ち着いた北斎柄や紬生地のものを選ぶと、浴衣のシンプルな紋無し(もんなし)や紋付きともしっくりマッチします。
信玄袋は手提げ紐タイプなので、腰にぶら下げたり、手に持つだけで違和感なし。瞬時に物を取り出しやすいので、浴衣のちょっとしたお散歩にも重宝します。
メンズ用ショルダーバッグ
現代風のアイデアとして、無地レザーやキャンバスの小型ショルダーも使えます。コツは、柄物より無地、ツヤよりマットな質感のものを選ぶこと。例えば深緑や紺色のキャンバスバッグは和服にも洋服にも合う万能カラーです。
内ポケット付きのものなら、スマホだけサッと取り出せて便利。ウォレットチェーン風のアレンジで和装の雰囲気をプラスしたり、ステッチに和柄の小物入れをつなげてオリジナル感を出すのも面白い工夫です。
風呂敷アイデア
簡易的な方法として、男性も風呂敷を使えます。例えば正方形の風呂敷に中身を包んで、両端を固結びすれば和柄のポーチ風になります。腰から提げると紳士感がアップ。お気に入りの文字入り風呂敷や家紋入りのものを使うと、より和装然とした雰囲気になっておすすめです。
なお、紐で絞る巾着型より、底部分をしっかり結ぶ「手提げ風呂敷バッグ」の方が動いても安定しやすいです。ポイントは浴衣の帯色と風呂敷の色味を合わせること。全体の統一感が出て大人っぽい装いになります。
まとめ
浴衣用のバッグが手元にないときは、小ぶりで和風テイストの代用品を選ぶことが大切です。かごバッグや巾着は夏祭りにぴったりで、布製のミニトートやショルダーは普段使いにも応用できます。また、100均アイテムや風呂敷を工夫すれば手軽に和装バッグを手作り可能です。男性は信玄袋や落ち着いたカラーのショルダーバッグで対応しましょう。
ポイントは「小さめ」「自然素材」「シンプルデザイン」です。これらを押さえれば、浴衣の上品さを損なわずにおしゃれに代用できます。代用アイテムを使えば、コストを抑えつつも浴衣姿をより魅力的に演出できます。ぜひご自身の浴衣に合ったバッグを見つけ、夏のイベントを存分に楽しんでください。