ぽっちゃりでも浴衣は似合わない?正しい選び方と着こなし術

[PR]

コラム

夏祭りや花火大会の季節になると、浴衣を着てみたくなりますよね。でも、自分はぽっちゃり体型だから浴衣は似合わないかも…そんなお悩みはありませんか。実は浴衣は体型をカバーしやすい装いです。この記事では、ぽっちゃりさんでも浴衣を素敵に着こなすためのポイントをご紹介します。
体型を気にせず、夏のイベントを楽しむヒントがここにあります。

ぽっちゃりでも浴衣は似合わないのか?

「ぽっちゃりだから浴衣は似合わない」と感じる人は多いようです。特に背が低いとさらに不安になるかもしれません。ただ、浴衣は元々ゆったりした日本の伝統衣装。ぽっちゃり体型の方も含め、いろいろな体型の人に長年愛されてきました。
昔から日本人には寸胴と言われる体型も多く、むしろそういった体型の人ほど浴衣や着物が似合いやすいこともあります。重要なのは、正しい選び方と着こなしです。

では、なぜ「似合わない」と感じてしまうのでしょうか。次の「ぽっちゃり体型の特徴とは?」で見ていきましょう。

ぽっちゃり体型の特徴とは?

「ぽっちゃり」というのは見た目がふくよかで丸みがある体型のこと。具体的な基準はありませんが、一般的には洋服でサイズが大きめになる方や、身幅・腰まわりにゆとりがある方などを指します。
ただしぽっちゃり体型といっても、人によって身体の特徴はさまざま。下半身、上半身、ウエスト周りなど、太って見える部位が違います。特徴を把握することで、浴衣選びや着付けで適切に対応できます。

「似合わない」と感じる理由

浴衣が似合わないと思ってしまう理由にはいくつかあります。まず、浴衣姿のモデルさんを見て「細い人向け」と思い込んでしまうこと。メディアではほっそりした体型の人が着ていることが多く、自分とは次元が違うと感じがちです。
また、色や柄が合わないと「お相撲さんみたい」といった辛口な意見を言われることもあります。とくに柄が大きすぎたり、色が明るすぎたりすると体型が強調されやすいので、不安になる方もいるでしょう。こうした経験やイメージから、「自分には似合わない」と思ってしまう人が多いようです。

浴衣の魅力と体型カバー効果

しかし実際には、浴衣は体型をカバーしやすい装いでもあります。着物や浴衣は直線的に布を体に合わせるので、丸みのあるお腹まわりやヒップでも自然に包み込みます。長い丈感が体を覆うので、太さや厚みを隠しやすいのです。
また、裾から下に向かって広がるAラインのようなシルエットにすれば、脚のラインをさほど強調せずに着られます。帯結びでウエストラインをつくることで、体全体のシルエットにメリハリが生まれ、視覚的にすっきり見えます。浴衣本来の形を生かせば、自然と体型をカバーし、華やかに見せることができるのです。

ぽっちゃりさんでも似合う浴衣の選び方

浴衣が似合うかどうかは、まずは選び方で大きく変わります。色・柄・サイズなど、ちょっとしたコツを押さえるだけで、見た目がぐっと引き締まります。ここでは色・柄・サイズのポイントをご紹介しましょう。

浴衣の色選び:引き締めカラーで軽やかに

浴衣の色は全体の印象を左右する大事なポイントです。ぽっちゃり体型には「引き締め色」が好適です。濃い目の寒色系、たとえば紺や黒、深緑、深紫などは落ち着いた雰囲気になり、目に引っ掛からないため体がすっきり見えます。
淡い桜色や黄緑、白地など明るい色はかわいらしいイメージですが、光を反射しやすく体型以上に丸みを強調してしまうことも。もちろん個人の好みもあるので好みの色で楽しんでください。ただ、特に初めて浴衣を着る場合は紺や黒などやや暗めの色を選ぶと安心感があります。

  • 紺、黒、深緑、深紫など濃い寒色系:引き締め効果でスリムに見える
  • 淡いピンク、白、クリーム系:優しい印象だが、ぽっちゃりには交映えしやすいので注意

柄選び:縦長柄・小さめ柄で目線を分散

浴衣の柄も着痩せには重要です。体型をカバーするおすすめの柄は、目線を縦に誘導する「縦長柄」と細かい「小さめの総柄」です。
縦長のストライプや柄行は、視線を上から下へ流してくれるので、体全体が細長く見えます。たとえば縦ストライプや縦方向に流れる花柄などが適しています。また、小さな花柄(水玉や細かい小花柄)は体全体に柄が散らばるため、視線が分散されて部分的な太さが目立ちにくくなります。
逆に横長の大きな柄や、水玉・アニマル柄などは避けたほうが安心です。大柄は面積が広く目線が収束する傾向があり、逆に体が重たく見えてしまうことがあります。

  • 縦ストライプ、縦柄や小花柄など:視線を縦に流して全体をほっそり見せる
  • 大きな花柄・横ストライプ:メイン視線が横に広がり、体が横に大きく見える可能性

こだわりたい浴衣のサイズと丈

浴衣はサイズの選び方も欠かせません。一般的な「フリーサイズ」と呼ばれる浴衣は、身長156~165cm、ヒップ94cm程度を目安に作られていることが多いです。ぽっちゃりさんや背の高い方は、丈や幅が合わず着崩れしやすくなる可能性があります。
最近では、3L~4L、さらには6Lサイズまで対応する大きいサイズの浴衣も増えています。自分の身長・ヒップに余裕のあるサイズを選ぶことで、肩や腰回りが窮屈にならず、着ていて楽に過ごせます。ポイントは ヒップサイズ。ヒップの高さまで含めた長さが足りていないと、おはしょりがきれいに作れません。ネット通販や着物専門店で大きいサイズ対応の浴衣を探しましょう。試着が難しい場合は、身長とお尻周りの寸法をよく確認してください。

着やせ効果を狙おう!浴衣の着付けと帯結び

浴衣をより美しく着こなすには、着付けの工夫も大切です。ここでは補正や帯結び、姿勢について解説します。正しい着付けで体型カバーを狙いましょう。

補正でボディラインを整えて美しく

浴衣はそのままでは直線的に体に巻き付けるため、肩まわりや背中にたゆみが出やすくなります。補正タオルや帯枕などで適度にボリュームを調整することで身体の凸凹を解消できます。
具体的には、おはしょり(余った布)を作るときに背中側を多めにすると、ウエストや後ろ姿がすっきりします。帯の下に小さめのタオルを巻いて厚みを持たせると、体と帯の間に余裕ができてシルエットが整います。ぽっちゃりさんは、肩甲骨から腰にかけて均等に帯で支えるイメージで着付けるとよいでしょう。
補正のコツは、苦しくならない程度にふくらみを加えて体型のメリハリをつくること。あくまでリラックスして着られる程度にし、着姿を確認しながら調節してください。

帯結び:幅を細めにしてバランスを取る

帯選びも大きなポイントです。ぽっちゃりさんにおすすめなのは幅の細い「半幅帯」。細幅の帯は布の量が少ないため体への締めつけが優しく、帯同士の締まりもスッキリします。また、半幅帯は長さを調整しやすいので、小柄な方やヒップが大きい方でも着崩れしにくいメリットがあります。
帯のポジションも重要です。浴衣の場合は腰高に結ぶと脚長効果があります。帯結びは視線を集める部分なので、あまり太い帯を低い位置で結ぶと重たく見えます。薄い帯を高めの位置で結べば、ウエストから下への「縦のライン」が強調されて、見た目が引き締まります。
帯の色は、浴衣の色と同系色またはワントーン暗めでまとめると着痩せ効果がアップします。大胆な配色で差し色にせず、全体を同系で統一することでシルエットがすっきり見えます。

着付け時の姿勢と裾の扱いのコツ

着付けの姿勢も侮れません。背筋を伸ばし、両肩をリラックスさせるだけで、着姿の美しさが違って見えます。背中を丸めないようにすると、胴回りやお腹周りの布がピンと張り、着くずれを防げます。
裾(おはしょり)は、前後のバランスを整えるため重要な要素。前の布のたまりが大きすぎるとお腹が目立って見えるので、前はきつめに、背中側はゆったりめに余裕を持たせましょう。裾を若干斜めに下ろすと、足元に長さの余裕が生まれて足がすっきり見えます。
足元を見せて歩くときも、下駄を履いて姿勢を正せば自然と歩幅が出てスタイルアップになります。着付け後は鏡で全体のラインをチェックし、左右のバランスを整えることを忘れずに。

小物やヘアスタイルで仕上げる浴衣コーデ

浴衣は着物姿と同様にヘアや小物の装い次第で印象が変わります。浴衣に合ったヘアアレンジと小物で、さらに魅力的に見せましょう。

顔周りを華やかにするヘアアレンジ

浴衣コーデの仕上げに大事なのがヘアスタイルです。髪をまとめると首筋がすっきり見え、視線が顔に集まるため、全体的に明るい印象になります。髪の毛を高めにアップにすれば、背を高く見せる効果も期待できます。
例えばボリュームのあるアップスタイルやシニヨン、ふんわりまとめたお団子などがおすすめです。顔周りにふわっと髪を垂らすことで小顔効果もあるので、顔周りにアクセントができるように工夫しましょう。自分でアレンジが難しければ、ヘアアクセサリーを活用するのも良いですね。花飾りやかんざし、ちりめんのリボンなど和風アイテムで華やかさをプラスすれば、顔映りがさらによくなります。

帯留め・帯飾りでアクセントを追加

浴衣には帯留めや帯飾りをプラスすると、ぐっとおしゃれ度が上がります。帯締めに小さな帯留めをつけたり、帯の結び目に帯飾りを挟むだけで華やかなアクセントになります。
これらの小物は和装に慣れていない方も取り入れやすく、視線を上にもっていく効果があります。柄や色の異なる帯留め・帯飾りなら、浴衣のシンプルな柄にアクセントを与えつつ、全体のバランスを取ることができます。細やかな小物使いで浴衣姿に立体感と華やぎを加えましょう。

下駄や足元で身長補正効果を

足元にもちょっとした工夫を。浴衣には高めの下駄を合わせると、着姿にアクセントがつき、脚長に見える効果があります。巻き上げ内に入れる草履クッションを使えば、さらにヒール高がアップしてくるんと背が伸びる感じを演出できます。
また、足首周りを見せることで女性らしい華奢さが際立ちます。浴衣用の可愛い足袋をはくと、足元に抜け感が出て全身バランスが整います。最初は歩きにくく感じるかもしれませんが、下駄の扱いに慣れると美しい歩き姿になるので練習する価値ありです。

まとめ

「ぽっちゃりだから浴衣は似合わない」とあきらめる必要はまったくありません。実際には浴衣は包容力のある装い。色や柄を工夫し、適切なサイズを選び、補正や帯結びで体型に合う着付けをすれば、誰でも見事に着こなせます。ヘアや小物のアレンジも駆使して、自信を持って浴衣美人を楽しみましょう。
体型カバーのテクニックはいくつでもありますので、自分に合ったポイントを取り入れてみてください。大事なのは着ることを楽しむ気持ち。素敵な浴衣姿で、この夏は思い切り祭りや花火を満喫してくださいね!

特集記事

最近の記事
  1. 浴衣に足袋のマナーは?素足との違いと上品に見せる選び

  2. 浴衣に半襟はおかしい?場面別の判断と涼しさ見映えの両立

  3. 浴衣を着ていく場所はどこ?TPO別のマナーと好印象コーデ

  4. 浴衣の半衿の付け方は?着崩れしにくい縫い方と取り外し

  5. 衿芯はどこに入れる?苦しくならない位置と形を保つコツ

  6. 成人式のファーはいらない?寒さと華やぎを両立する代案

  7. 帯揚げの長さはどれが正解?体型別に美しく見える整え方

  8. 神社へ正式参拝する服装は女性は何を?格式と季節の正解

  9. 着物は長襦袢なしでも着られる?代替とマナーを実例で解説

  10. 帯留めの作り方を丁寧に解説!材料と金具の選びで格上げ

  11. 半衿の作り方を初心者向けに!布選びと縫い方で美しく長持ち

  12. 足袋の作り方を型紙から解説!足に合う仕立てと縫い順のコツ

  13. 帯締めの汚れの落とし方は?素材別の洗い分けと色移り防止

  14. 卒業式で着物が恥ずかしい?浮かない選び方と自信が持てる工夫

  15. 雛人形を出さないとどうなる?縁起とカビ虫対策を正しく知る

  16. 卒業式の着物がやりすぎに見える?上品に抑える色柄と小物

  17. 浴衣は下駄以外で女と男は何履く?場面別に歩きやすい足元

  18. 半襟の作り方を簡単に!布選びと直線縫いで美しく仕上げる

  19. 浴衣で下駄の代わりになるものは?歩きやすく見栄えする足元

  20. 浴衣の衿芯を入れるところがない?縫わずに整える裏ワザ

  21. 神社の服装は女性なら何を選ぶ?参拝で好印象の基本マナー

  22. 着物に半幅帯はおかしい?格とTPOで見る正解コーデの考え方

  23. 衿芯の代用は何が使える?苦しくならない入れ方と固定の工夫

  24. 神社の服装で黒は大丈夫?喪と区別する配色と上品コーデ術

  25. 振袖のショールの代わりは何?暖かく上品に見える小物選び

  26. 神社に着ていく服の色で迷う?TPOに合う選び方と避けたい色

  27. 神社の服装で女性は何色が良い?季節と格に合う配色の基本

  28. 卒業式で着物が浮くのが不安?場に馴染む色柄と小物選びの鍵

  29. 帯締めの作り方を基礎から!初心者でも形が決まる編み方のコツ

  30. 浴衣の腰紐は代用できる?家にある物で崩れにくい結び方

カテゴリー
TOP
CLOSE